2021/9/10 掲載記事

9市町村で大河関連特集リレー
広報紙で魅力つなぐ（滑川町）

特集を掲載した９月号の広報なめがわを手にする久保島さん

来年１月放送予定のＮＨＫ大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、比企能員（佐藤二朗さん）、比企尼（草笛光子さん）、畠山重忠（中川大志さん）ら、比企郡市に縁の深い人物が登場する。比企郡市の９市町村は昨年12月、協議会を発足し、地域ゆかりの人物や史跡など、比企の魅力を発信していこうと取り組んでいる。

第一弾となるのが9市町村広報リレー。9市町村にある大河ドラマに関連した史跡や観光スポットについての特集を、リレー形式にして広報紙で発表するもの。特集は、同月号の9市町村の広報紙に掲載される。スタートとなる9月号は、協議会事務局を担う滑川町が担当。以降は東松山市、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、東秩父村の順で担当し、地域の魅力を発信していく。

9月号の特集では、滑川町にある源頼朝の父義朝らに仕えた比企遠宗の館といわれる三門館跡や、源頼朝が食べていたかもしれない滑川町産の米について書かれている。特集記事を担当した滑川町総務政策課の久保島賢さん(41)は「自分たちが食べているお米を、頼朝も食べたかもしれないと思うとロマンがあります。9市町村の広報紙に掲載されるので、町民の方だけでなく、町外の方にも知ってほしい」と話す。今後の展望について、久保島さんは「リレーをきっかけに、市町村間の横断的な取り組みが進み、比企がさらに一つにまとまっていけたらと思います。大河ドラマで全国の方が比企地域のことを知り、足を運んでくれるようになればうれしい」と期待した。

関連リンク

• ＮＨＫ大河ドラマ「鎌倉殿の13人」