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2022/5/27 掲載記事

ウクライナの民族楽器を奏でるカテリーナさん

ウクライナの民族楽器を奏でるカテリーナさん

平和への願い高らかに
ウクライナ支援コンサート(皆野町)

ウクライナ支援のチャリティーコンサート「平和への調べ」が16日、皆野町文化会館ホールで行われた。ウクライナの民族楽器バンドゥーラの奏者・カテリーナさんが、美しい歌声と旋律を響かせた。

カテリーナさんは、ウクライナのチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所から2.5㎞ほどの距離の町・プリピャチ生まれ。生後30日で原発事故に被災し、一家は町から強制退去させられた。6歳の時に、被災した子どもたちで構成される音楽団「チェルボナカリーナ」に入団。海外公演で訪れた日本が、安全で平和な国であることに感動し、19歳の時に活動拠点を東京に移した。現在は、ロシアによるウクライナ侵攻を憂い、平和への願いを込めたコンサートを各地で行っている。

バンドゥーラは、大型の琵琶のような形をした1弦で1音を奏でる多弦楽器。カテリーナさんは、65弦にもなるバンドゥーラを操り、竪琴のような美しい音色を響かせる。コンサートでは、ウクライナで子守歌として歌われる「幸せの鳥」や第二国歌などを披露。「ウクライナの戦争が早く終わってほしい。他の国でも戦争が起きないでほしい。ずっと青い空でありますように」と語り、日本の歌「翼をください」と「ふるさと」を高らかに歌い上げた。

会場ロビーでは、ウクライナの人道支援への寄付を皆野町が募り、多くの町民らが募金に協力。集まった約100万円は、皆野町社会福祉協議会を通じて日本赤十字社「ウクライナ人道支援救援金」へ贈られる。

善意を寄せた町内の黒澤房子さんは、「すばらしい歌声と音色で感動しました。ウクライナでは、小さな子どもたちも亡くなっていると聞いて胸が痛い。1日も早く皆さんに幸せが訪れることを願うばかりです」と話した。

なお、コンサートの様子は、YouTube「皆野町公式チャンネル」で公開中。6月30日(木)まで。

ウクライナ支援へ善意を寄せる

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ウクライナ支援コンサート(皆野町)

ウクライナの民族楽器を奏でるカテリーナさん

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2022/5/27 掲載記事

ウクライナ支援のチャリティーコンサート「平和への調べ」が16日、皆野町文化会館ホールで行われた。ウクライナの民族楽器バンドゥーラの奏者・カテリーナさんが、美しい歌声と旋律を響かせた。

カテリーナさんは、ウクライナのチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所から2.5㎞ほどの距離の町・プリピャチ生まれ。生後30日で原発事故に被災し、一家は町から強制退去させられた。6歳の時に、被災した子どもたちで構成される音楽団「チェルボナカリーナ」に入団。海外公演で訪れた日本が、安全で平和な国であることに感動し、19歳の時に活動拠点を東京に移した。現在は、ロシアによるウクライナ侵攻を憂い、平和への願いを込めたコンサートを各地で行っている。

バンドゥーラは、大型の琵琶のような形をした1弦で1音を奏でる多弦楽器。カテリーナさんは、65弦にもなるバンドゥーラを操り、竪琴のような美しい音色を響かせる。コンサートでは、ウクライナで子守歌として歌われる「幸せの鳥」や第二国歌などを披露。「ウクライナの戦争が早く終わってほしい。他の国でも戦争が起きないでほしい。ずっと青い空でありますように」と語り、日本の歌「翼をください」と「ふるさと」を高らかに歌い上げた。

会場ロビーでは、ウクライナの人道支援への寄付を皆野町が募り、多くの町民らが募金に協力。集まった約100万円は、皆野町社会福祉協議会を通じて日本赤十字社「ウクライナ人道支援救援金」へ贈られる。

善意を寄せた町内の黒澤房子さんは、「すばらしい歌声と音色で感動しました。ウクライナでは、小さな子どもたちも亡くなっていると聞いて胸が痛い。1日も早く皆さんに幸せが訪れることを願うばかりです」と話した。

なお、コンサートの様子は、YouTube「皆野町公式チャンネル」で公開中。6月30日(木)まで。

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