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2023/4/28 掲載記事

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市役所ロビーに展示

新一万円札の顔 生誕の地へ
国立印刷局 深谷にコンテ画寄贈
(深谷市)

深谷市役所1階ロビーに展示されている郷土の偉人・渋沢栄一の肖像画。これは、新一万円札の原版作製の工程で描かれたコンテ画の複製で、国立印刷局が栄一生誕地の深谷市に寄贈した。

お札の原版は、国立印刷局の高度な専門技術を持った工芸官が作製する。約30人が在籍し、精緻に原画を描く・パソコンを使ってデザイン・特殊な彫刻刀を用いて金属板に彫刻と工程ごとに担当が分かれる。習得に20年ほどを要する熟練の技で、お札の改刷時に高い技術を持った工芸官が大役を担う。

コンテ画は、彫刻の参考にする写真の不明瞭な部分を明らかにし、点の大きさや線の太さなどの構成を決める設計図となる。寄贈のものは、高い精度で写した高解像度の複製コンテ画で、栄一生誕地の深谷と連携し、新札発行の機運を醸成する象徴となることを期待している。3月23日に、大津俊哉理事長が市役所を訪れ、小島進市長に手渡した。

大津理事長は、和紙の伝統・明治期の西洋からの学び・最新のデジタル技術など、お札は日本らしさがつまった「究極のアート」と称する。深谷市については「コンテ画を飾っていただくのにふさわしい土地で、地域のさらなる活性化に活用していただきたい」と語った。

小島市長は、「コンテ画の寄贈をうれしく思っています。新札発行に向け、深谷だけでなく全国を挙げて盛り上がれるようがんばっていきたい」と謝意を述べた。

なお、新一万円札の量産は昨年から始まり、2024年度上期から流通する見通し。

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大津理事長(左)からコンテ画を受け取る小島市長

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新一万円札の顔 生誕の地へ
国立印刷局 深谷にコンテ画寄贈
(深谷市)

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市役所ロビーに展示

2023/4/28 掲載記事

深谷市役所1階ロビーに展示されている郷土の偉人・渋沢栄一の肖像画。これは、新一万円札の原版作製の工程で描かれたコンテ画の複製で、国立印刷局が栄一生誕地の深谷市に寄贈した。

お札の原版は、国立印刷局の高度な専門技術を持った工芸官が作製する。約30人が在籍し、精緻に原画を描く・パソコンを使ってデザイン・特殊な彫刻刀を用いて金属板に彫刻と工程ごとに担当が分かれる。習得に20年ほどを要する熟練の技で、お札の改刷時に高い技術を持った工芸官が大役を担う。

コンテ画は、彫刻の参考にする写真の不明瞭な部分を明らかにし、点の大きさや線の太さなどの構成を決める設計図となる。寄贈のものは、高い精度で写した高解像度の複製コンテ画で、栄一生誕地の深谷と連携し、新札発行の機運を醸成する象徴となることを期待している。3月23日に、大津俊哉理事長が市役所を訪れ、小島進市長に手渡した。

大津理事長は、和紙の伝統・明治期の西洋からの学び・最新のデジタル技術など、お札は日本らしさがつまった「究極のアート」と称する。深谷市については「コンテ画を飾っていただくのにふさわしい土地で、地域のさらなる活性化に活用していただきたい」と語った。

小島市長は、「コンテ画の寄贈をうれしく思っています。新札発行に向け、深谷だけでなく全国を挙げて盛り上がれるようがんばっていきたい」と謝意を述べた。

なお、新一万円札の量産は昨年から始まり、2024年度上期から流通する見通し。

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大津理事長(左)からコンテ画を受け取る小島市長