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2023/11/10 掲載記事

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「新戒ごぼう」の成長を見守る福田さん

幕府献上「新戒ごぼう」
新たな深谷の特産品へ
(深谷市)

深谷商工会議所(村岡正巳会頭)は、江戸時代に幕府献上品となっていた「新戒ごぼう」の栽培を復活させ、深谷市の新たな特産品にしようと取り組んでいる。11日(土)、12日(日)には、深谷市産業祭で初物を汁の具材に使った「徳川将軍家献上ごぼううどん」(500円)を販売し、PRする。

深谷市の北東、利根川がもたらす肥沃な土地で、深谷ねぎをはじめ農作物の栽培が盛んな新戒地域。江戸時代後期に編さんされた地誌・新編武蔵風土記稿には、「この辺りごぼうを名産とす、新戒ごぼうと称せり」と記され、昭和40年代頃まで盛んに生産されてきた。

江戸幕府とのゆかりは、徳川家康への献上から続いたという。1590(天正18)年、国替えで関東に移った家康は、領内の調査を実施。重臣・井伊直政が新戒地域を調査し、ごぼうのおいしさを伝えたことで献上が始まったと記録が残る。

栽培復活の契機は、定年退職を迎えた地域の人たちの知見を地域活性につなげる深谷商工会議所のプロジェクト「創業の部屋」。県庁OBで、県ブランド米「彩のかがやき」の創出に携わった福田昭彦さんの提案で作付けが始まった。今年4月に、1,200㎡の畑に種をまき、順調に成長している。すでに、市内の製麺会社が、郷土料理の煮ぼうとうと組み合わせた贈答品を販売しようと準備を進めている。

福田さんは、「深谷市の新たな名産品として全国に広めたい」と意気込みを語る。
詳しくは、深谷商工会議所 TEL 048-571-2145へ。

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幕府献上「新戒ごぼう」
新たな深谷の特産品へ
(深谷市)

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「新戒ごぼう」の成長を見守る福田さん

2023/11/10掲載記事

深谷商工会議所(村岡正巳会頭)は、江戸時代に幕府献上品となっていた「新戒ごぼう」の栽培を復活させ、深谷市の新たな特産品にしようと取り組んでいる。11日(土)、12日(日)には、深谷市産業祭で初物を汁の具材に使った「徳川将軍家献上ごぼううどん」(500円)を販売し、PRする。

深谷市の北東、利根川がもたらす肥沃な土地で、深谷ねぎをはじめ農作物の栽培が盛んな新戒地域。江戸時代後期に編さんされた地誌・新編武蔵風土記稿には、「この辺りごぼうを名産とす、新戒ごぼうと称せり」と記され、昭和40年代頃まで盛んに生産されてきた。

江戸幕府とのゆかりは、徳川家康への献上から続いたという。1590(天正18)年、国替えで関東に移った家康は、領内の調査を実施。重臣・井伊直政が新戒地域を調査し、ごぼうのおいしさを伝えたことで献上が始まったと記録が残る。

栽培復活の契機は、定年退職を迎えた地域の人たちの知見を地域活性につなげる深谷商工会議所のプロジェクト「創業の部屋」。県庁OBで、県ブランド米「彩のかがやき」の創出に携わった福田昭彦さんの提案で作付けが始まった。今年4月に、1,200㎡の畑に種をまき、順調に成長している。すでに、市内の製麺会社が、郷土料理の煮ぼうとうと組み合わせた贈答品を販売しようと準備を進めている。

福田さんは、「深谷市の新たな名産品として全国に広めたい」と意気込みを語る。
詳しくは、深谷商工会議所 TEL 048-571-2145へ。