陶芸家の畠山圭史さん
地元東松山で初の作品展
（東松山市）

畠山さんと作品

2025/12/12 掲載記事

東松山市に工房を構える陶芸家の畠山圭史さんの作品展が、13日（土）から28日（日）までギャラリー＆カフェ亜露麻（東松山市六反町2-13）で開かれる。

畠山さんは東京都出身。子どもの頃から絵を描くことが好きで、カーデザイナーとして日産自動車に入社。スカイラインやシーマといった日産を代表する車種のデザインも担当した。しかし〝自分の創造力をより生かせる仕事をしたい〟と陶芸家になることを決意。20代半ばで会社を辞め、著名陶芸家の坂本素行さんのもとで5年間修行した後に独立した。縁あって2007年に東松山市に工房を構え、現在に至る。

独立当初は伝統技法をもとにした作品づくりをしていたが、1998年から伝統にとらわれない技法を取り入れ、青を基調とした釉薬を幾重にも塗る「Water＆Flame」（水と炎）という独自の作品づくりを展開。2019年放送のNHK連続テレビ小説「スカーレット」で俳優の陶芸指導を担当し、自身の作品もドラマで採用されたことで、より注目を集めるようになった。「伝統的な技法ではないので初めは全く評価されませんでしたが、長い時間をかけてご理解いただけるようになり、テレビなどの効果もあり、今は多くの方から評価いただけるまでになりました」と話す。

期間中は大皿や花器、湯呑みなど約100点を展示予定。作品は購入することもできる。「少し高価な鑑賞用と比較的リーズナブルな日常使いの大きく2つに分けたので、作品展のタイトルを〝ART & LIFE〟にしました。どちらも美術で両方大切」と畠山さん。時間は11時から18時。火曜定休。問合せは亜露麻 TEL：0493-25-0080へ。